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【建築学科2年 庭山 愛由さん】 二級建築士試験「設計製図の試験」見事合格!

二級建築士試験「設計製図の試験」 卒業生を含む6名合格!

伟德国际1946_伟德国际app【体育娱乐官网】4年9月11日(日)に実施された二級建築士試験「設計製図の試験」の合格者発表が12月1日(木)にありました。本学からは建築学科3年生(合格当時2年生)庭山愛由さん(静岡県立浜松工業高等学校卒業)が見事合格しました。また、伟德国际1946_伟德国际app【体育娱乐官网】4年3月の卒業生1名を含め、既卒者5名合格しました。

  • 設計製図の試験:5,670名合格(全国)/合格率52.5% ※学科試験を含む合格率25.0%
  • 全国合格者の23.6%が「学生(大学院生を含む)?研究生」

合格おめでとうございます! これからの活躍も期待しています!

 今回、大学在学中に現役合格した庭山さんにインタビューをしてみました。

合格した今の気持ちは?

(製図試験合格発表12/1を受けて)安心しました。
受験や勉強の費用を両親に負担してもらっているので合格してほっとしているというのが率直な気持ちです。本当に合格してよかったです。


本格的に二級建築士の勉強をしはじめたのはいつですか?

高校生のときに勉強を意識しはじめて、1年生の時は資格学校に頼らず、YouTubeや本を見て3回繰り返せば受かるんだという人の話を真に受けていました(笑)。大学1年生の4月まで何もしませんでしたね。1年生の12月頃に資格学校の講座を受講しはじめ、2か月間くらい勉強しました。そこから自主学習を経て、2年生の6月頃に本格的に始めました。大学や家だと資格試験の勉強以外もやることが多いので、資格学校に通うことにしました。


どのように勉強を進めていきましたか?

大学では第1クオーターに課題が多い授業があるので、6月2週目から1日3時間毎日勉強をしました。
生活習慣は乱れるのですが、勉強に関係のないYouTubeを観てリラックスして日付が変わる時間帯から焦って勉強をはじめる、という感じでした(笑)。
あとは、大学の空きコマ(授業のない空いた時間)で友だちにも「勉強に集中したいから協力して!」とお願いし、勉強に集中できる環境をつくるようにしました。


どんなふうに?

合格には1000時間の勉強時間が必要で、1日15時間も勉強するという方もいるのですが、私は実質7月の3週間で80時間ほど勉強しました。具体的には法令集に線をひく?追い込みのための暗記?勉強アプリを繰り返し解くことをしました。YouTubeの二級建築士の資格チャンネルも参考にしました。北広島駅から大学までシャトルバスに乗って通学しているのですが、移動時間は繰り返し、勉強アプリを解いていました。


次の目標は?

最終的に一級建築士の資格を取得したいです。試験は大学卒業後に受けることができます。
それまでの過程で、二級建築士の試験を受けてから挑戦したいと考えていたので、中学生のときにいろいろ考え、二級建築士について学べる工業高校を進学先に選びました。

伟德国际1946_伟德国际app【体育娱乐官网】に進学した理由は?

祖父母もいて、小さい頃から長期休みには北海道に遊びにきていました。
その頃から住んでみたい!と思っていたので、大学生活は北海道で、と思い北海道の大学に絞って検討しました。工業高校の建築学科出身なので、コンペ経験もあり、その経験が生かせる指定校推薦で受験できる大学を調べました。


伟德国际1946_伟德国际app【体育娱乐官网】で学びたいことを教えてください。

社会に出て働く準備をしたいです。
デザインや外観、平面計画、意匠設計に興味があって、いろいろな建物に携わりたいと思っています。
特に今は設備設計に興味があります。そう思ったきっかけは富士宮市にある伴茂さんが設計した「富士山世界遺産センター」を見たからです。世の中から重要視されてるSDGs(二酸化炭素の排出をゼロに)に貢献できる設備設計は難しいので、学びたいと思いました。


伟德国际1946_伟德国际app【体育娱乐官网】で試験勉強に通じる学びはありますか?

構造の授業が二級建築士の試験と重なる部分がありましたが、資格取得のための勉強と大学の勉強は目的が違います。 資格試験の内容に、まず目を慣れさせるようにしました。


試験勉強で何が大変でしたか?

製図試験の勉強はとても苦労しました。早く図面を描く方法を模索しました。試験では5時間で完成させなければならない製図の試験があるのですが、図面を3時間以内で描くことを目標にして取り組みました。5時間のうち、プランニング2時間、作図に3時間使う計算です。
高校生のときはとにかくキレイに描くこと、丁寧に仕上げるように教えられてきたので、そのクセが抜けなくて苦労しました。
家で練習するのはもちろん、毎週資格学校でもずっと手を動かすようにしていました。2021年7月~9月の2か月間はずっと製図に取り組んでいた記憶があります。大学の課題だけではなく資格学校でも製図の宿題もあるので、苦労しましたね。


製図試験で印象的なエピソードは?

過去問題で取り組んだのは住宅兼アトリエなどが多かったのですが、今回の試験は保育園が出題されました。プランニングは高校生の頃から馴染みがありましたが、本番で大きなミスをしました。方位の指定が南側とあったのですが読み落としてしまい、東側で描くという致命的なミスをしました。最初に方位の確認をするべきだったのですが、方位指定を確認するのを忘れていて、思いこんで描いてしまったんです。最後まで南側で描かなくてはならないことに気付きませんでした。結果、東側で描くというミスをしてしまいました。
重大な欠陥でしたが、他の部分を十分に描いていたので結果的には点数が足りていたのでホッとしました。製図をするにあたって、方位を間違えて描くのは致命的なミスなのですが……方位が異なるということ以外では良く描けていたんだと思います。書き込む必要がある箇所や工夫などができていたのかな、と思います。


学科試験の自己採点したときの気持ちは?

資格学校で自己採点して、ドキドキしました。合格しているといいなという気持ちとダメかもしれない……という気持ちが半々でした。
試験の受験料など、費用もかかることなので、なんとか合格であってほしい!という想いはありました。
落ちる訳にはいかない!という気持ちでしたね。


二級建築士の勉強を通して感じたことを教えてください。

高校のときから目標にしていた資格なので、取得したのは一つの過程として捉えています。
勉強しているときは、わからない言葉もとにかく暗記しました。ただ、これらが社会に出たとき、あれはこういう意味だったのかという実感になり、資格取得の勉強は将来働く準備になると感じています。


今後の目標を教えてください。

社会人1年目で一級建築士試験に合格するのが今の目標です。
その後、設備設計士の資格を取得したいですね。一級建築士として、自分の家を設計するのはもちろん、現場で設備にも精通した意匠設計もわかる設備設計士になり、意匠設計からくるプランをクライアントからご相談いただける建築士を目指しています。機能的かつ便利な建物や先進的な建築物を自ら発案し、人のために自分の知識や技術を使える建築のプロフェッショナルになりたいです。


これから二級建築士の資格取得を目指す方へアドバイスをお願いします。

学生であれば、長期休みや空きコマを有効活用できるので在学中に取得を目指すことをオススメします。
試験に必要な費用(資格学校の受講費)なども学割が適用になります。
社会人の方以外は、保護者に費用を負担してもらうケースが多いと思うので、なんとか1回で合格したいという強い気持ちで勉強しましょう!